2022年12月11日(第2主日)

説教「罪のさばき ①:悪魔への宣戦布告」

聖書箇所:創世記3:14〜15、コリント書 第一 15:45〜49、ピリピ書 2:6〜9

1)人間を堕落させ、神との関係そして夫婦の関係を破壊したのは悪魔(サタン)だが、その手先となった蛇に対して神は呪いを宣言された(14 節)。

2)神は更に、悪魔とアダム&エバの子孫との間に敵意を置くと言って悪魔に宣戦布告された(15 節)。「彼はおまえの頭を打ち、おまえは彼のかかとを打つ」。「彼(単数形)」はアダムとエバの子孫の特定の一人。その「彼」は悪魔によってかかとを打たれて傷を受けるが(致命傷とはならず)、逆に頭を打つことによって悪魔は致命傷を受ける。

3)では「彼」とは誰か? I コリント書 15 章 45 節においてパウロは「最後のアダム」また47節で「第二の人」と呼び、「天から出た方」であると言う。アダムから長い歴史の後、神の超自然的なみわざによって人間から生まれた神の御子であるイエス・キリストこそがその「彼」である。

4)「彼」が受ける傷は十字架上での死であるが、復活によってそれは致命傷とはならない。十字架では悪魔が勝ったように見えて、実は神が勝利されたことが復活によって明らかにされた(ピリピ書 2 章 8〜9 節)。