2022年9月18日(第3主日)
説教「ぶどう園の農夫:人生の本当の所有者」
聖書箇所:マタイの福音書21:33〜46
1) このたとえ話は「二人の息子のたとえ」(8/28 礼拝説教)に続く「もう一つのたとえ」(21 : 33)として語られた。
2) ぶどう園を新しく造る場合、荒れ地の石や木を取り除く作業、苗木を植える作業、垣根・やぐら・農夫たちの住居を建てるなどの労苦が必要な上、収穫 までに 4 年かかり、5 年目になって収穫したぶどうで初めてぶどう酒を造る ことができた。それまでの間、農夫たちの生活やぶどうの木のための肥料など、かなりの投資が必要であった。主人は農夫たちに園を貸して旅に出た。
3) 農夫たちの借用契約への違反。恩を仇で返す行為。主人にとって切り札であった息子まで殺してしまった(参照:申命記 20 : 6)。所有権の強奪。
4) このたとえ話とイスラエルの歴史。主人とは父なる神、ぶどう園は神の国、主人から送られたしもべは預言者たち、主人の息子は主イエス、そして不正な農夫たちとはイスラエル民族(特に宗教指導者たち)。
5) たとえの教訓:① 神の忍耐、② 神による報復(=マタイ 21 : 43)