2022年9月11日 (第2主日)
説教「神の像(かたち)として」
聖書箇所:創世記1:26〜28、31
1)創世記1章1節「はじめに神が天と地を創造された」。神は創造者、人間はじめ万物は被造物である。人間は神によって造られた。そしてそれは「非常に良かった」(31 節)。問題山積の人間の課題は従って、神が良しとされたその本来の姿を回復することである。
2)神は「神のかたちとして」すなわち「われわれの似姿」に人を造ろうと言われた。「かたち」に肖像の「像」という字があてられる場合が多い。それは神の本質(「いのちの息(=霊)」2章7節)が吹き込まれ、神の臨在と栄光を現しうる唯一の神の像という意味(詩篇 8 : 5)。
3)神の御子イエス・キリストの先祖アダムは系図において「そして神に至る」と書かれている(ルカの福音書 3 : 38)。これは「神のかたち」と呼応する。人となられたキリストこそオリジナルの「神のかたち」。キリストのようになることが本来の人間らしい姿、キリストのように生きることこそが本当の人間らしい生き方の回復である。