2022年8月28日(第4主日)

説教「二人の息子:従順を妨げるもの」

聖書箇所:マタイの福音書21:28〜32

1)文脈は「宮清め」(12〜13 節)とそれに続く祭司長たちや民の長老たちとの論争 (23〜27節)。彼らは自分たちの正しさに固執し、バプテスマのヨハネを「人から」のもの (25 節)としたが、群衆を恐れ (26 節)「分かりません」と答えた(27 節)。「恐れ」と「畏れ」の違いが鍵。

2)「兄は答えて『行きます』」(第 3 版)。「兄は『行きたくありません』 と答えた」(2017 版)。前者 (NA24 版) はヴァチカン写本を採用。後者 (NA28 版) はシナイ写本。しかし写本間の違いは本質的なことではない。

3)父の命令に対する兄の行動(行かないと答えたが行った)と弟の行動(行くと答えたが行かなかった)にたとえられたもの:前者が「取税人や遊女たち」に代表される人々、後者が祭司長・民の長老・律法学者・パリサイ人。

4)後に「祭司たちが大勢、次々と信仰に入った」(使徒 6 章 7 節)。主イエスの 31〜32 節のことばは従順を妨げるものは何かを私たちに考えさせる。