2022年8月21日(第3主日)
説教「上座と末席:神の国のルール」
聖書箇所:ルカの福音書14:7〜14
1) この箇所は主イエスが「結婚披露宴」に関する世俗のマナーや一般常識・心得を教えたのではない。「彼らにたとえを話された」(7 節)。
2) 披露宴に招かれた人々へのたとえ(7〜11 節) 主イエスが意図されたのは、この世でのお互いの価値判断は自分自身の判断によるのではなく、神の正しい判断に基づいて決められることを教えようとされた。「この世で自分を高くする者は、その心と生活のすべてを見ておられる神が終わりの日に各自に用意なさった席を示されると、必ず恥を受けることになります。つまり主は、神を抜きにして自分の規準で生きている人々の愚かさを、ここでも指摘しておられます。」 (鈴木英昭牧師) 参考聖句:11 節、 I I コリント 10:17〜18
3) 披露宴に招いた主人へのたとえ(12〜14 節) この主人は天の御国に入れない人の一つのあり方を示した。主イエス は「パリサイ派のある指導者の家」(14 章 1 節)に招かれた。普通、招いてくれた主人に対して何事であれ批判することは憚られる。
4) 主人の問題:後で自分も招き返してもらおうという魂胆が見え見えであったこと。報いは招いた人から期待するのではなく、神に期待することが肝要。クリスチャンの奉仕は、他人との比較や自分への評価ではなく、人々の欠けを補うことに意味がある( I テサロニケ 3 : 10)。