2022年7月31日(第5主日)
説教「命令に先行する恵みの宣言」
聖書箇所:ヨハネの福音書8:1〜11
1)「姦淫の罪」に関する旧約聖書の規定:出エジプト記 20 : 14、申命記 22 : 22 等。「男もその女も、二人とも死ななければならない」と規定されているにもかかわらず、連れて来られたのは女だけ。→ 律法学者・パリサイ人の魂胆(6 節前半)。どのような「罠」か?
2) イエスの反応(6 節後半) 「あなたがたの中で罪のない者が、まずこの人に石を投げなさい」(7 節)の波紋。
3) 主イエスの赦しの宣言(直説法)「わたしもあなたにさばきを下さない」 必要な罪の赦し(←「罪の報酬は死です」ローマ書 6 : 22)。
4) ドイツの新約聖書学者 R. ブルトマンの言葉「直説法に基礎づけられぬ命令法はなく、命令法を伴わない直説法はない」。直説法とは赦しの宣言。恵みの宣言が先行することで、初めて命令を守る力が湧く。