2022年7月10日(第2主日)

説教「不完全な信仰に働く神の恵み」

聖書箇所:マルコの福音書9:14〜29

1)山を下って再び「不信仰な時代(世)」(19 節)と向き合うイエス。

2)「口をきけなくする霊につかれた」少年の病。症状としては「癲癇(てんかん)」にほぼ一致するが、聖書はこの病を悪霊の所以とし、イエスがご自身の権威で悪霊を追い出されたことを真剣に受け止めたい(もちろん癲癇症状や精神病のすべてが悪霊によるものではないこともまた事実)。

3)不信仰と向き合うイエス。「おできになるなら」(22 節)との父親の 譲歩を追及されたイエスの真意。→ 問題はイエス自身ではなく、父親の信仰にかかっていることへの気付かせ。それは同時に、イエスを何より嘆かせたのは弟子たちの不信仰であった。真摯な祈りの欠如。

4)父親の「信仰の産みの苦しみ」(24 節)。神の慈しみに賭ける信仰。