2023年5月21日(第3主日)

説教「愛のコペルニクス的転回：善いサマリア人」

聖書箇所：ルカの福音書１０：２５〜３７

1)愛の範囲：真の隣人愛に境界線はない。身内とそれ以外、という区別はない。

2)コペルニクス的転回の「転回」は英語ではレボリューション (revolution)。天動説から地動説への転回はパラダイム(物事を見る枠組み) が入れ替わる「革命（レボリューション）｣であった。律法の専門家は「私の隣人とはだれです か」と訊いたが、これは天動説（自分は動かない=自我が生きている）。主イエスは「(サマリア人と)同じようにしないさい」と答えた。意図するところは「私はだれの隣人となれるか、なるべきか」を問うことで、これは地動説 (自分が動く=自我に死ぬ）。神の国の隣人愛はコペルニクス的革命。発想の転換で愛の可能性は様々に開かれ始める。愛こそ力である。