2023年3月5日(第1主日)

説教:「忠実で賢いしもべと悪いしもべ」

聖書箇所:マタイの福音書 24:42〜51、ルカの福音書 12:35〜48

1)このたとえ話での「しもべ」とは誰か? ルカの福音書では主イエスが再臨について語られた後、ペテロが質問をしている (12 : 41)。しかしイエスは直接答えずにこのしもべのたとえを語られた。教会指導者 or すべてのキリスト者 ? 

2)たとえ話の重要なポイントは、しもべには主人に対して責任があり、また主人の召使いたちに対しても責任があるということ。換言すれば、すべての人たち(家族・職場の上司や部下や同僚・友人 etc)に対して責任があること。しかしとりわけキリスト者には、まず何よりも主イエス・キリストに対して責任がある。この自覚が徹底していると、私たちの働きの姿勢が変わってくる。

3)ルカ 12 : 48 の「多く与えられた者はみな、多くを求められ、多く任された者は、さらに多くを要求されます」の言葉は、欧米社会の指導層(エリート)の 間で「ノブレス・オブリージュ (高貴なる者に伴う責任)」として認知されて いる思想の根拠になったと言われる。→ 究極の模範は主イエスの謙卑の姿。